アフリカまとめ

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西アフリカ

リベリアの便宜船籍

_DSC4085_-2_-3_tonemappedリベリアには便宜船籍が多く、平野(2011)によればその理由は以下の引用文だそうです。






”リベリアは船舶に対する税金を優遇しており、外国船が便宜上船籍をリベリアにおくことが多い。海難事故を伝えるニュースなどで、やたら「リベリア船籍」の船が多いのはこのためで、海運業が発展しているわけではない。この船舶登録による収入が国家財政に占めるウエイトは大きく、貴重な収入源になっている。”(平野, 2011: pp191)

<参考>
平野克己監修(2011) 『日本人が知っておきたいアフリカ53か国のすべて』 レッカ社

ボコハラム

<概要>                                    file2631272841727
ナイジェリア北部で活動するイスラム過激派組織。Boko Haram とは、現地語で「西洋式教育は罪」という意味。正式名称は、「宣教及びジハードを手にしたスンニ派イスラム教徒としてふさわしき者たち」。西洋式のあらゆる社会活動(選挙・洋服など)を否定し、ナイジェリア政府を信仰に反した人間により運営されているとする。近年,攻撃対象は,キリスト教会,警察,政府関係施設などから国連施設にまで拡大。

<背景>                                    
ナイジェリア北部では1970年代のイザラ運動、80年代のマイタシン運動などイスラム過激派の運動が繰り返されてきたが、ボコハラムは2000年代になって勢力を伸ばしてきた。これらの運動の背景としては、ナイジェリアのオイルマネーの利権を取り巻く腐敗や市場主義の導入に伴う格差の拡大が挙げられる。

<目的>                                    
①ナイジェリア政府の打倒
②ボルノ州(ボコハラム発足地)におけるイスラム法施行
③西洋式教育の否定
最終的にはイスラム国家の建設を目指しているといわれる。

<主な出来事>                                
2002年:イスラム学習グループから分派する形で設立
2009年7月:警察による取り締まりをきっかけに当局との戦闘を激化
2010~2013年:各地でテロ活動
2013年5月:ナイジェリア政府はテロリズム防止法を制定し、ボコハラムをテロリスト集団と認定
     9月:同様の過激派組織であるアンサルがケニアのナイロビのショッピングモールを襲撃
    11月:アメリカ政府もボコハラムをアンサル(同様の過激組織)とともに海外テロリスト集団に指定
2014年4月14日:ボルノ州北東部チボクの寄宿制中学校から女子学生270名を誘拐
     5月5日:代表者シャカウが女子学生らを奴隷として売買する動画を公開


<参考>
島田秀平(2014)「時事解説:ボコハラムの過激化の軌跡」『アフリカレポート』No.52 pp.51-56
http://www.ide.go.jp/Japanese/Publish/Periodicals/Africa/2014_16.html#1

公安調査庁「国際テロリズム要覧(Web版)」(2014年2月アクセス)
http://www.moj.go.jp/psia/ITH/organizations/africa/boko_haram.html

Chosia Farouk.(2015).”Who are Nigeria's Boko Haram Isramists?” BBC News.
Available at http://www.bbc.co.uk/news/world-africa-13809501 [Accessed on 27th Feb. 2015]