スワヒリ文学の中でもスワヒリ詩について。


I. トパン(Topan)(1974)による分類                                     
i) 詩(mashairi)

同じ音数(ふつう16音以内)によりなるいくつかの行(ふつう6つ以内)からなる句を組み合わせることで作られる。もっとも一般的で人気のある詩形であり、スワヒリ語の新聞やタンザニアやケニアのラジオ番組でよく紹介される。

ii) 歌(nyimbo za kienyeji)

土着の歌で、婚礼・割礼の儀式などの伝統的な慣習とともに詠われる。

iii) 現代歌
1920年代以降のインド洋沿岸地域の大衆娯楽文化として発展したとみられ、多様な形式をとり社会的・政治的なメッセージを含む歌。

iv) 現代詩(mashakiri ya kisasa
英語詞の影響を受けて20世紀後半になって出現した詩。主に若者によって作られ、社会への適応・社会規範と自己の信念との間での葛藤などの現代的な主題が扱われた。伝統的な詩と違い特に韻律の制限はなく、伝統的な詩が重要な主題を最初に不変のものとして提示しそれにこたえていく形で詩を展開するのに対し、現代詩は順を追って主題を説明していく。右のような違いのため少なくとも1970年代の時点では「非スワヒリのもの」として批判されていたが、現在における評価は要調査。


<参考>
Farouk M. Topan (1974). Modern Swahili poetry. Bulletin of the School of Oriental and African Studies, 37, pp 175-18