日本の対アフリカ貿易に関して、岡田(2007)の整理を通して学んでみましょう。

I. 時代別の量的な特徴                           file3021258241702
  i) 1960年代以前
    a) 輸出
日本の輸出はまだ主に繊維製品を中心とする軽工業品が大きな割合を占め、総輸出額の17.5%はアフリカに対する輸出で占められた。
    b) 輸入
言及なし、少量。

  ii) 1970年代から90年代
    a) 輸出
日本の対アフリカ輸出入ともに拡大したが、対先進国での貿易がそれを上回る速さで拡大したため総貿易額中のシャアでは減少を続けた。総額ベースで見ても80年代以降は急減している。
    b) 輸入
輸出ほぼ同様

  iii) 2000年以降
    a) 輸出
日本の対サブサハラ輸出拡大の中心は南アフリカで、90年代後半から2006年までほぼ半分を占めている。対南アフリカ輸出の52%は日系メーカーの輸出としての自動車・同部品、33%がインフラ投資の増加としての機械・電気機械である(2006)。南アフリカ以外のサブサハラアフリカへの輸出の69%は輸送用機械であるがその内3分の1以上がリベリアの便宜船籍のための輸出で、輸出全体から船舶輸出を除けば自動車・同部品の占める割合は57%となる。
    b) 輸入
90年代後半に南アフリカの民主化により同国との貿易が拡大し、2000年以降にはそのほかのサブサハラ諸国との貿易も急拡大する。南アフリカからの輸入は主に貴石・金属等の資源が多いが、南アフリカに生産拠点を持つドイツ自動車メーカーが日本への輸出を始めたことで2000年以降は自動車等の輸入が急拡大し15%を占めるに至った(2006年)。一方で、南アフリカ以外のサブサハラ諸国からの輸入の増加に関しては主に原油輸入の増加が原因である。

II. 評価                                    
世界的な資源獲得競争の中で日本の製造業のため原材料を確保するためにはサブサハラの資源は不可欠で、日本企業のグローバル化実現にはサブサハラ市場は避けて通れれない。そのため、日本とサブサハラの貿易関係は資源輸入と日本のお家芸たる自動車輸出の二つに集中している。


<参考>
岡田茂樹(2007)「日本とサブサハラ・アフリカの貿易・投資」『成長するアフリカ—日本と中国の視点 (会議報告)
http://www.ide.go.jp/Japanese/Publish/Download/Kidou/pdf/2007_03_03_5_okada_j.pdf