wallet-moneyAUの予算配分についてアフリカ安全保障研究所のウェブサイト記事における議論です。

▼ポイント要約▼
①AUの予算は72%が援助によるもので、アフリカ諸国によるものは28%。
    独立性に疑問。


②2013年5月サミットにおいてナイジェリア大統領オバサンジョが問題提議・解決案の提示
【2013年サミット案】
・原油産出に基づく徴収→原油生産国の反対
・各国内のホテルでの宿泊1泊あたり2米ドルの徴収→観光国の反対
・国際線フライト到着1便あたり10ドルの徴収→観光国の反対

③2015年1月サミットにおいてさらに報告

【国連アフリカ経済委員会(UNECA)による報告】
・2013年案に加え1SMSあたり0.005ドルの徴収を選択肢として提示。
・また、予算拠出配分の原則として、「アフリカ大陸全体のGDPの4%以上を占める国でAU予算の60%を均等に負担、同様に1~4%の国々で25%を負担、1%未満の国で残り15%を負担」という原則を提案。
・その上で、上の原則に基づいて算出される予算をこれまで提案されてきたSMS等への課税で賄うか単に国家財政から拠出するかは各国の判断に任せればよいと提案。

④しかし、サミットはこの報告に「留意する」としただけで、具体的行動は示さなかった。

⑤背景には、AU自体の存在意義、役割とは何かという問題がある。


<原文>
http://www.issafrica.org/iss-today/the-au-starts-to-put-its-money-closer-to-where-its-mouth-is